電子機器には銅や貴金属が使用されています。また、自動車のエンジンから排出されるガスを無害化する部品にも、希少で高価なレアメタルが使われています。これらの金属はもともと鉱石を製錬して作られたものですが、今後の安定な原料供給や環境保全を考えると、使用した製品から金属を再生して循環利用することが求められます。金属の製錬は、金属の融点を超えるほどの高温での処理や、水溶液中での酸化還元など、様々な化学反応を駆使して行われてきました。高校の授業でも学習するように、酸化物や硫化物などの形で自然界に存在する元素を金属として取り出すための反応は化学の基礎となっています。研究室では、循環型社会に近づくために、既存の製錬方法と新しい物理化学の考え方を融合して、スクラップから金属を取り出すためのリサイクルプロセスを開発しています。

銅と水溶液