近年、地球環境問題への注目が高まっており、金属部材製造においても二酸化炭素排出削減や省資源化に対する期待が大きくなっています。それらへの有効な対策法として、構造物やそれを構成する部品の重量軽減や製造工程の簡略化が挙げられます。そのため、少ない重量でも構造物や部品を支えることができ(高強度)、加工時間の短縮が可能な(高延性)構造用金属材料が求められています。Al合金の比重は、鉄鋼材料のそれの約3分の1であることから、Al合金は、構造物の有力な軽量化素材として適用範囲が広がっています。しかしながら、Al合金の室温での強度と加工性は、従来使用されてきた鉄鋼材料のそれらに比べて低いのが課題です。本研究室では、Al合金を対象に加工熱処理条件や表面改質処理によるミクロ組織制御を利用した高強度化と高延性化に取り組んでいます。