世の中にはエンジン部材など高温で使用される合金が多数あります。高温において合金は一般的に柔らかくなりますが、耐熱合金には高温でも高強度を保つことが求められます。その方法の1つに、耐熱粒子を合金中に散りばめる方法があります。本研究室では粒子をきめ細かく分散させるためにメカニカルアロイング法という手法を用いています。図に示すものはアルミニウムと酸化ランタンをメカニカルアロイングで合金化した試料の透過型電子顕微鏡写真です。アルミニウムの素地に細かな粒子が分散していることがわかります。高温強度を調べた結果、300℃で通常のアルミニウム合金の約5倍の強度を示し、この方法が極めて有効であることがわかります。強化方法はほかにもあります。本研究室では、合金成分、組織制御法、強化方法を検討し、新しい耐熱合金の創製を目指しています。

アルミニウムと酸化ランタンをメカニカルアロイングすることにより作製した合金の透過型電子顕微鏡写真。矢印で示した分散粒子により素地のアルミニウムが高強度化されています