熱電変換というのは、熱から電気に、または電気から熱へ直接変換する技術のことです。私たちは主に火力発電によって電気を得ていますが、投入したエネルギーの3~4割程度しか使用できていません。それ以外は排熱として捨ててしまっています。熱電材料は、そうした捨ててしまう熱を拾って電気に変換することが可能なため注目を集めています。また,機械的な駆動部がないので、騒音も出ません。熱電材料は、現在でも一部の小型冷蔵庫やヴォイジャーといった宇宙探査機などにも搭載されています。しかしながら、現状はまだ変換効率が低いため、まだ世の中にあまり普及していません。私たちの研究室では、粉末を機械的に混合するボールミルや、10万気圧といった圧力をかけて、変換効率の高い新しい熱電材料の開発を行っています。